ハッシュオブジェクト
ハッシュは配列と同じく複数の他のオブジェクトを管理するために使うオブジェクトです。ハッシュは連想配列とも呼ばれることもあります。
配列の各要素にはオブジェクトが代入されていました。ハッシュの各要素には値のオブジェクトとキーのオブジェクトの2つが代入されています。ハッシュではインデックスの代わりにキーを指定することで対応する値を取得することが出来ます。
ハッシュオブジェクトを作成するには複数の方法がありますが、最も簡単な作成方法は次のように記述します。
{キー1 => 値1, キー2 => 値2, ...]
括弧{}で囲んだ中にキーと値を1つのペアとして必要な数をカンマ(,)で区切って記述します。値もキーも値も任意のオブジェクトが指定できます。(キーは通常文字列オブジェクトか数値オブジェクトが使用されることがほとんどです)。
改めて配列とハッシュの違いを確認しておくと、配列は複数のオブジェクトを順に並べて先頭から番号を割り当てたものです。それに対してハッシュはバラバラの位置に配置したオブジェクトに目印となるキーが付いていると考えて下さい。ハッシュでは要素の順番というものがありませんので、何番目の要素という形式では参照できません。対応するキーを指定することで値を取得します。
具体的には次のように記述します。
hash = {"Yamada" => 34, "Katou" => 28, "Endou" => 18}
3つの要素を持つハッシュオブジェクトを作成しています。それぞれの要素にはキーと値がペアで格納されており、それぞれ(Yamada, 34)、(Katou, 28)、(Endou, 18)となっています。
キー 値 -------------- Yamada 34 Katou 28 Endou 18
キーとして「Katou」を指定すれば対応する値「28」が取得できます。また「Endou」を指定すれば「18」を取得できます。
では次のページからハッシュの詳しい使い方を確認していきます。
( Written by Tatsuo Ikura )