四則演算
数値オブジェクトは数値ですので四則演算を行うことが可能です。次のような演算を行うには演算子と呼ばれる記号を使用します。基本的な四則演算を行うための演算子は次の通りです。
演算子 | 内容 | 例 |
---|---|---|
* | 乗算 | 5 * 3 |
/ | 除算 | 8 / 2 |
+ | 加算 | 3 + 6 |
- | 減算 | 5 - 2 |
演算子は実際にはメソッドとして定義されています。Bignumクラスの親クラスであるIntegerクラスやFloatクラスのメソッドとして定義されていますが使用上は気にすることはありません。演算子の左側にある数値オブジェクトのメソッドとして実行されています。
例えば加算を行うには次のように記述します。
10 + 8
演算の結果、「18」と言う数値オブジェクトが得られます。
演算の結果は数値オブジェクトですので、他の数値オブジェクトと同様に「print」メソッドなどで出力することが可能です。
print(10 + 8)
また四則演算以外にも次の演算子が用意されています。
演算子 | 内容 | 例 |
---|---|---|
% | 剰余 | 5 % 3 |
** | べき乗 | 5 ** 2 |
剰余は演算子の左辺を右辺で割った余りです。「5 % 3」の剰余は「2」となります。べき乗は演算子の左辺を右辺の値で累乗した値です。「5 ** 2」は「25」となります。
サンプルプログラム
では簡単なプログラムで確認して見ます。
#! ruby -Ku print("5 * 3 = ", 5 * 3, "¥n") print("8 / 2 = ", 8 / 2, "¥n") print("4 + 6 = ", 4 + 6, "¥n") print("7 - 2 = ", 7 - 2, "¥n") print("5 % 2 = ", 5 % 2, "¥n") print("5 ** 3 = ", 5 ** 3, "¥n")
上記のプログラムを「test3-1.rb」として保存します。文字コードはUTF-8です。そして下記のように実行して下さい。
今回は整数と整数に対する演算を行った結果だけを試しました。
( Written by Tatsuo Ikura )