SQLite用のデータベース設定ファイル(database.yml)

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Railsでアプリケーションを作成すると自動的にデータベースに関する設定を記述する「database.yml」ファイルが作成されます。このページではデータベースとしてSQLiteを使用する場合のデータベース設定ファイルの見方について解説いたします。

1.「config/database.yml」ファイル
2.実行モード
3.設定ファイルの解説

Railsのアプリケーションで使用するデータベースの種類はMySQLやPostgreSQLなどいくつかありますが、デフォルトではSQLiteを使用するようになっています。そのため、Railsアプリケーションを作成する時に特に指定しなければまずSQLiteを使う前提でデータベース設定ファイルが作成されます。

では実際に試してみます。次のようにテスト用の「sample_sqlite」アプリケーションを作成します。

p1-1

p1-2

Railsアプリケーション作成時に数多くのファイルが自動的に作成されますが、その中でデータベース設定ファイルの「config/database.yml」ファイルも作成されています。

p1-3

実際にファイルが作成されていることが確認できます。

p1-4

ではファイルをテキストエディタで開いてみて下さい。

# SQLite version 3.x
#   gem install sqlite3
#
#   Ensure the SQLite 3 gem is defined in your Gemfile
#   gem 'sqlite3'
development:
  adapter: sqlite3
  database: db/development.sqlite3
  pool: 5
  timeout: 5000

# Warning: The database defined as "test" will be erased and
# re-generated from your development database when you run "rake".
# Do not set this db to the same as development or production.
test:
  adapter: sqlite3
  database: db/test.sqlite3
  pool: 5
  timeout: 5000

production:
  adapter: sqlite3
  database: db/production.sqlite3
  pool: 5
  timeout: 5000

特に指定をしていないためSQLiteを使用する前提でデフォルトの値などが記載されています。

Railsではアプリケーションを実行する時に3つのモード(開発、テスト、本番)が用意されています。そして同じアプリケーションであっても実行モード毎に使用するデータベースを変えることができます。例えば開発時に使用していたテストデータが格納されるデータベースと、本番時に使用する実際のデータが格納されるデータベースを分けることができますし、設定項目も実行モード毎に別々に設定できます。

改めてデータベース設定ファイルの「config/database.yml」ファイルを見て頂くと大きく3つに分かれており、development(開発用)、test(テスト用)、production(本番用)、のそれぞれで使用するデータベース名や設定を記述できるようになっています。

development:
  実行モードが開発の場合の設定を記載

test:
  実行モードがテストの場合の設定を記載

production:
  実行モードが本番の場合の設定を記載

実行モードではデフォルトでは「開発」になっています。モードは環境変数を設定することで変更することができます(詳細はまた別のページで解説します)。

設定ファイルで記載されている項目は次のとおりです。

adapter:  使用するデータベース
database: データベースファイル名
pool:     コネクションプーリングで使用するコネクションの上限
timeout:  タイムアウトまでの時間(ms)

SQLiteの場合はデータベース毎に1つのファイルとなっています。別のページで解説するデータベースの作成を行うと「database」で設定されたファイルが作成されます。

( Written by Tatsuo Ikura )